情報
タイトル: スキャナー・ダークリー
原作: フィリップ・K・ディック 『暗闇のスキャナー』(1977年)
ジャンル: SFアニメーション
その他: アメリカ映画, ロトスコープ, キアヌ・リーブス, ロバート・ダウニー・Jr, ウィノナ・ライダー
ストーリー
「今から7年後」(1984年)の、「物質D」とよばれる強力な麻薬の蔓延が社会問題化したアメリカ、アナハイム。
当局が有効な対策を講じられない中、
ニューパス社による中毒者の矯正だけが成果を上げていたが、陰では同社と麻薬産業との関係が囁かれていた。
潜入捜査官のフレッド(キアヌ・リーブス)は
情報を掴むべくボブと名乗り密売人と目される麻薬常習者たちと共同生活を営んでいたが、
同居人の一人バリス(ロバート・ダウニー・Jr)の密告により、
互いの正体を知らない上司から「ボブ」の監視を命じられる。
潜入先で自らも麻薬に溺れていくフレッド/ボブは、やがて副作用に侵され自己を見失う。
(スキャナー・ダークリー – Wikipedia)
感想・個人的な見所
- ロトスコープ
実写映像を元にアニメーション化するっていう技法みたいです。
なぜこのような技法を選択したかについては、
麻薬患者の症状である「幻覚」と「現実」を曖昧に表現するためだそうです。
一点だけ・・・。結構目が疲れました。慣れなのかな?
(ロトスコープ – Wikipedia) - 会話がハチャメチャ
麻薬常習者たちと生活を行うため日常生活の会話がハチャメチャです。
その会話についていくのも大変なのですが、真剣に聞いて理解しても「全く意味のない会話」という感じです。
個人的にはそういう会話は好きでおもしろいんですけどね。ほぼ次の3つです。
「ジョークが大半、ジョークと思いきや本人は本気。ジョークと思いきや本人も周りも本気」
映画なので2時間くらいだから良いですが、6時間あの会話の中にいたらこっちまで頭の中がとろけてしまいそうです。
今まで見てきた大半の洋画ではジョークな部分も映画の中にありますが、
麻薬産業の潜入捜査とかマジメな題材にしてはかなりこのような会話が多いです。
原作者のフィリップ・K・ディックは過去に麻薬常習者だったそうです。
こういった会話部分や健常者がうんざりしてしまう程のムードも含めて、
表現としてはかなり忠実になっているんじゃないかと思います。 - 出演者が好き
ロトスコープはアニメーションですが、実写を元にしているので俳優陣の演技も楽しめます。 - シリアス面
本筋はマジメなので笑えるけど「あー楽しかった。笑った笑ったー」という状態にはなりませんでした。
まとめ
70点
とにかく演技が良いです。症状や会話を楽しもう。って感じでした。
ストーリー初見では説明不足でわかり辛いです。気に入ったら2、3回観ればいいと思います。
(原作に忠実なので原作を読んだ人にはわかりやすいみたいです。)
「出演者が好き・ロトスコープで製作された作品を観たい・原作読んだけど映画はまだ」
こんな人にはオススメできるかもしれません。
(RKTY’s 全全力力)
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