RKTY's

4creators site

メニュー

打ち上げ花火、君から見るか?名はから見るか?(坂上)

この記事は約3分16秒で読めます

ご無沙汰です。坂上です。
ホームページにはほとんど投稿していませんでしたが、物書きは欠かさず続けていました。

先日、仕事の都合でまとまった時間が出来たので久しぶりに映画館に足を運びました。
見た映画は「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」。
友人から見ようと勧められるまではほとんど興味がなかったので、事前情報はほぼ無し。
一応キービジュアルを目にする機会はあったので、なんとなく「物語」シリーズっぽい見た目のヒロインだなぁ、という程度。(
「物語」シリーズも未視聴です)。
後は友人と合流した際に「メインキャラが中学一年生という設定であること」だけ教えてもらいました。この前情報はかなり重要
だった、後で実感することに。

 

以下ネタバレ注意!
比較の都合で「君の名は。」もネタバレしてます。

結論から言えば、「面白かった」です。
ただこの面白さは、例えば洋画の激しいアクションシーンを見て興奮を覚えたり、「ランボー」のようにカタルシスを感じたりす
るようなタイプの面白さではないんですよね。
一人で見て小説を読むときのように物語を噛み締めたり、友人と一緒に見て物語を考察したりといった観賞の仕方が正しいと想い
ます。
この面白さは、どちらかといえば「興味深い」方向へ振れているんですね。

だから、「君の名は。」を期待して見に行った人にウケないのはよくわかります。
少し考えただけでもこの二作品、正反対の部分が多いです。

●主人公とヒロイン
ダブル主人公と呼ぶべき対等な関係で、二人の心の葛藤も描写されている(君)←→主人公は基本的にヒロインに振り回されて、
ヒロインが実際のところ何を考えているのかは謎(打)

●舞台の大きさ
時間や場所も広く大きい。宇宙を感じさせる描写もそれに拍車をかけている(君)←→小さな田舎町からは出て行かない。時間も
繰り返すばかりで広がりがない(打)

●物語の障害の大きさとエンド
ヒロインの死を知り、記憶をたぐって過去に戻り、互いのことを忘れながらも死の運命を回避し、最後の最後で再びめぐり合う。
大きな困難の繰り返しと、ハッピーエンド(君)←→障害と呼べるものは再婚するヒロインの母と、主人公の友人だけ。もしもの
世界を繰り返すことでそれらを回避するも、最終的にはヒロインはいなくなってしまう。問題は何も解決せず、なぜ主人公もいな
くなってしまったのかエンドも曖昧(打)

つまりどういうことかというと、「君の名は。」に比べると著しくスケールが小さいんですよね。宇宙戦争とシーシェパードの小
競り合いくらい違う。
でもシーシェパードとの小競り合いがまったく無価値であるかというと、そうじゃないんですよ。宇宙戦争にはない、独自の美学
が確かにそこにはある。でもそれが大衆にウケるとは限らない。ことに、宇宙戦争を期待して見に行った人がちっぽけなやり取り
を見せられてしまったときのガッカリ感は簡単に想像できます。

もちろん素人の僕でも、引っかかる演出とかはいくつかありました。

●主人公たちがどう見ても中学一年生に見えない
デザインの問題で、ヒロインを含めて高校生くらいにしか見えません。先生たちと並んでいても歳の差を感じない。
ただし設定ばかりは幼いものだから、彼らの言動は中学一年生そのもので、その辺のズレを観賞前に意識しておかないとうまく物
語に入り込めないかもしれません。
ヒロインが浴衣から私服に着替えて「十六歳に見える?」と言ったシーンでは、十六歳にしか見えませんでした。
ただ主人公の私服だけは原作のオマージュらしく、歳相応に見えました。

●アニメくさい挙動とリアルっぽい挙動とどっちつかず
細かいですが、登場人物の挙動が大げさでアニメくさいところがあるのが気になりました。
物語開始直後の主人公とその友達で登校するシーンが特にそうで、指を立てて気障に挨拶する奴なんかアニメ以外で見たことない
し、巨乳の先生を見た後のみんなの反応もいちいち胡散臭くて辛かったです。

●主人公と友人が部屋でやっているゲーム
なぜファミコン風ゲームをやらせているのか。
このシーンまで観ていた人なら、画面や台詞の情報から「どうも現代が舞台っぽいな」と勘付いていると思うのですが、ここで急
にレトロチックなゲーム画面を見せてしまっては混乱してしまうのでは。
僕はそこそこレトロゲームに興味があるので、彼らがやっていたのが最近出たファミコンゲームだということは知っているのです
が、そこまで一瞬で納得できるのはほんの一握りでしょう。

しかしまあこの辺は言ってしまえば重箱の隅みたいなもので、物語それ自体が瓦解するほどのものじゃありません。

低評価の一番の原因はやはり、ターゲット層を無駄に広く見せてしまったことですよね。
この辺はもう勝手な想像なんですが、「打ち上げ花火~」は「男」の物語だから普通の女性が見てもまったく面白くないと思いま
す。
まずヒロインのなずなに感情移入できないと思いますし(そもそも感情移入する立ち位置のキャラじゃない)、男どもが馬鹿騒ぎ
してるのを見ても懐かしさを感じることもないでしょう。
「君の名は。」の主人公とヒロインが、男女どちらから見ても感情移入しやすかった(好意を持たれやすかった)ことを考えると
、この辺は特に大きな差だと思います。

ネタバレ終了

語弊を恐れずに端的に言えば、「打ち上げ花火~」はギャルゲーです。間違ってもカップルでは行くな。

ところで原作ドラマも見ましたが、細かい場面の絵コンテも再現率高くて感動しました。

関連記事

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。

AboutThisHP

RKTY'sは4人のクリエイターによるブログ兼作品紹介ページです。
黒い砂漠の関連記事はこちら

絵描き: 雪松
物書き: 坂上
作曲家: 全全力力
演出スクリプター: 実槻

サイトに関するご意見等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
サイト管理責任者: 実槻